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 「突き指」の種類
日常生活で重要な役割を果たす“手”についてです。
“手”は「つかむ」「にぎる」「いじる」「押す」「放す」といったさまざまな機能を果たしています。そしてこのような動作をスムーズに行うことによって、あまり意識しないで日常生活を円滑に送っています。このように細かな作業をはじめ、多くの機能をもつ“手”は27個の骨から成っています(図1)。そしてそれぞれに筋肉や腱が付着しています。今回は、『突き指』についてご紹介します。
『突き指』とは、スポーツをはじめ、何らかの場面で誰もが耳にしたことがある名前だと思います。『突き指』のなかには『槌指』や『マレット・フィンガー』と呼ばれ、指の第一関節を伸ばす腱の損傷が含まれます。そしてこれは時に、骨折や脱臼を伴うこともあります。症状としては、受傷の瞬間、第一関節に激痛を覚え、約45度の角度で曲がったまま自力で伸ばすことができなくなり、第二関節が爪側に反ってその指全体が、“白鳥の首”のような形になって指の変形をきたします。これを『スワンネック変形』と呼んでいます。受傷頻度としては、中指と薬指に多いようです。これは3つのタイプに分類され、1つ目は指を伸ばす腱の断裂、2つ目は指末端の骨の剥離骨折、3つ目は指末端の骨の脱臼骨折です。主に1つ目の型は大人の突き指でよく見られ、手術適応になることが多いです。そして2つ目と3つ目の型は児童に多く見られ、6週間前後の固定をすれば良くなります。『突き指』でも指は骨が小さいため欠けている場合(骨折)がありますので、腫れが出て痛みがあるときには医療機関へ行くことをお勧めします。ただの突き指(捻挫)だと軽視して放っておくと、変形をきたし、指が思うように動かなくなってしまうことがありますので自己判断は避けてください。
治療としては、専門的な整復・固定が主になりますが、脱臼の場合は指をひっぱってはだめです。関節の間にすじなど軟部組織をはさみこんでしまう可能性があるためです。痛みを感じた直後では、割り箸でもなんでもいいですから指を固定してアイシングをして下さい。


 「ばね指」について
日常生活でよく使う“指”についてです。中でも使いすぎによって起こりやすい『ばね指』についてご紹介しましょう。
『ばね指』とは、簡単に言うと使いすぎでおこる腱鞘炎(けんしょうえん)の事です。使用頻度の高い親指、中指、薬指の第二関節や指の付け根に発症される方が多く見受けられます。指には三つの関節があり、その関節を曲げるために、手のひら側にある屈筋腱(くっきんけん)と呼ばれる筋肉のスジ(いわゆる腱)と、各指のスジが動かないよう、トンネルのようになって関節に付着している腱鞘(けんしょう)というものがあります。腱鞘の中をスジ(腱)が通ることによって、指がスムーズに曲がるのです。
この腱鞘は、各指の根元の部分から指先の第一関節の部分までトンネル状に存在していて、腱鞘の入り口は指の根元にあります。当然この部分の腱との摩擦が最も大きく、使いすぎる事により屈筋腱と腱鞘がこすれ、傷がついたり、炎症という状態が発生します。腱鞘炎の初期症状は「指の根元を押すと痛い」というもので、これを放置してそのまま使いつづけると、腱鞘の入り口部分が脹れて狭くなり、指の屈筋腱が脹れることによって締めつけられ、スムーズに動かなくなったりします。また、腱鞘ではなく屈筋腱自体がだんご状に脹れてしまい、腱鞘の入り口に引っかかって、曲げるときに引っかかりを感じたり、指を伸ばしたときにカクッとした感覚と共にはじかれたようにまっすぐ指が伸びてしまう、ばね仕掛けのような動きが見られたりします。
『ばね指』の原因として考えられるのは、主に使いすぎによるものと、手のひらのスジに単調な刺激が長い間繰り返される事、睡眠不足が続く事によってできます。また比較的中年女性に多く発症することから、女性特有のホルモンバランスによって、ばね指を発症するのではないかとも考えられています。他にも特殊な例として、重症の糖尿病を合併している方や、初期のリウマチの方にも上記のような症状がみられる事もありますので、医療機関を受診することをお勧めします。
治療法は手術療法と保存療法があり、保存療法としては、親指は第一関節、他の四本は第二関節にテーピングをして指の運動を制限し、努めて動かさないようにすることと、寝不足を解消することです。他にも消炎鎮痛剤の入った軟膏によるマッサージなども有効です。
しっかり睡眠をとり、その日の疲れを次の日に持ち込まず、体調管理には気をつけて毎日を過ごしましょう。


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